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ALS(筋萎縮性側索硬化症)

ALS(筋委縮性側索硬化症)について

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ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、運動神経が次第に損傷していき、脳から筋肉への命令が伝わらなくなり、筋肉が痩せていく疾患で、厚生労働省指定の難病となっています。日本での年間発症率は、10万人あたり1.1〜2.5人と言われており、50歳以上から発症が多くなり、60〜70歳代で発症することが最も多くなっています。

初期の症状としては、手足に力が入りにくくなったり、舌や口が動かしにくくなったりします。その後、徐々に進行していき、数ヶ月〜数年後には手足や顔が動かせなくなるなど、様々な部位に進行していきます。原因はまだよくわかっておらず、神経の老化や、興奮性アミノ酸の代謝異常、さらにはフリーラジカルの関与など、さまざまな学説が唱えられています。

呼吸する筋肉にも障害が及ぶため、人工呼吸器による管理が必要になります。発症から死亡、もしくは人工呼吸器などの呼吸サポートが必要となるまでの期間は20〜48ヶ月と報告されています。脳の精神的な働きや感覚神経に障害を及ぼすことは少ないため、身体を動かすことができず、発声ができなくなっても、意識は変わらず保たれます。

初期の症状は頚椎症や腰椎症などの病気との類似点があるため、当初、整形外科や内科を受診する患者様もいらっしゃいますが、ALSであった場合、そうした診療科では診断が難しく、半年~1年後に脳神経内科を受診して初めてわかることもあります。ALSは進行が速い病気で、根治的な治療は現時点で見つかっていませんが、進行を遅らせる効果があると期待される内服薬や点滴薬もありますので、なるべく早期の発見が重要になります。

当クリニックではALSの診断を行うことができ、内服薬による治療も実施しています。現在、内服薬としてリルゾールとエダラボンが認可されています。また症状が進行した場合の、人工呼吸器の導入や、胃瘻造設、入院によるケアなどに関しては、対応可能な病院と連携し、治療を進めていきます。少しでも不安な点がございましたら、お早めにご受診ください。

ALSに対して悲観的な考えをお持ちの方、疑わしい症状があっても、受診に踏み切れない方もいらっしゃると思います。しかし、ALSの患者様やご家族に対し、医療が役立てることは数多く存在します。

たとえば投薬治療などの他に

筋力を保つためのリハビリテーションや装具作成 ・文字盤や眼の動きで操作出来るパソコンなどのコミュニケーションツールの導入 ・口の乾燥や「よだれ」などへの対処 ・嚥下(飲み込み)に対する食事形態や動作の指導 ・就労支援 ・ご家族を含めた精神的なケア、など
当クリニックだけではリハビリテーション、装具作成、訪問診療などは出来ませんが、病診連携を行うことで、より長く、より充実した人生を送る、お手伝いをすることが可能となります。
現在は、体が思うように動かなくなったり、人工呼吸器を装着したりしていても、SNSで様々な発信を行っている方や、各種ツールを用いて仕事をされている患者様も多くいらっしゃいます。悩んだり迷ったりしている患者様は、どうか一度、当クリニックにご相談下さい。自分らしい人生を歩むためのお手伝いをさせていただきます。

ALS患者様の病診連携

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参考外部サイト

院長
成川 真也
診療内容
脳神経内科 内科
電話
049-299-8687
所在地
〒350-1101
埼玉県川越市大字的場1215-3
アクセス
的場駅 徒歩4分
診療時間
休診日:火曜日午後・土曜日午後・日曜日祝日
日祝
8:30~11:30
13:45~17:30